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  • 執筆者の写真D-SCHOOL文京春日

プログラミング教育が小学校で必修化。分かり易く解説します

更新日:2021年6月11日



2020年から、小学校のプログラミング教育が必修化されました。


プログラミング教育必修化の認知度は高まってきていますが、


「なぜ、プログラミング教育が必修化されたのか」

「プログラミング教育は、どのような目的があるのか」

「小学校で、どのような授業が行われるか」


など、ご存知ない保護者の方も多いのではないでしょうか。


今回は、「小学校プログラミング教育必修化」について、知っておいて頂きたいことをまとめました。是非、ご覧になって理解を深めてくださいね。



プログラミング教育必修化の背景


プログラミング教育の必修化が検討されたのは、「学習指導要領の改訂」に向けた、中央教育審議会の議論からです。

検討結果を踏まえ、2017年3月に「小学校の新学習指導要領」が、公示されました。


※「学習指導要領」とは、全国どこで教育を受けても授業にバラつきが出ないよう、文部科学省が示しているカリキュラム編成基準のこと


※時代の変化に合わせるため、学習指導要領はおおよそ10年ごとに改訂を続けている


世の中はデジタル化が進み、ITが生活の中に浸透し、私たちの生活はコンピュータと切っても切れない関係にあります。ロボットやAI(人工知能)の普及が進んでおり、このような技術に深く関わるのが、コンピュータを動作させるプログラミングです。


このような時代背景の中、子ども達に望ましい教育とは、

「コンピュータを受け身ではなく、積極的に活用する力」

「プログラミング的思考(論理的思考力)」が、求められるという結論になりました。


コンピュータがますます社会に浸透する中で、コンピュータを使いこなす力の育成や、論理的な思考を育む必要性から、プログラミング教育は必修化されました。



プログラミング教育必修化の目的


プログラミングを学ぶメリットは多数ありますが、教育で最も重視していること、必修化の目的は、以下の3つと理解頂けたらと思います。


<プログラミング教育必修化の目的>

① プログラミング的思考を身に付けること

② 身近な生活で、コンピュータの仕組みが利用されていることを知ること

③ コンピュータを積極的に活用する力を養うこと


プログラミング教育は、プログラマー養成を目的としているわけではありません。


小学校プログラミング教育の手引にも、

「プログラミングに取り組むことを通じて、児童がプログラミング言語を覚えたり、プログラミングの技能を習得したりするといったことは考えられるが、それ自体をねらいとしているのではない」と、記載されています。


プログラミング必修化の目的について、「新学習指導要領」の中で記載されているのは、以下の内容です。内容を分かり易くしたのが、上記に記載した3つの目的になります。


・プログラミング的思考(論理的思考力)を育む

・現代の情報化社会は、情報技術によって支えられていることに気づく。その下支えとなる、

プログラムの働きや良さを理解する

・身近な問題の解決に、主体的に取り組む態度を育む

・コンピュータを上手に活用し、よりよい社会を築いていこうとする態度を育む

・既存教科とプログラミングとの繋がりを教え、各教科の学びをより確実にする


授業内容は


必修化といっても、「プログラミング」という教科が新設されるわけではありません。


小学校では算数や理科、社会などの授業や、総合的な学習の中でプログラミング学習が取り入れられます。そのため、通知表の成績に影響はありません。


小学校のプログラミング学習は、専門的なプログラムコードの記述や、難しいPC操作が必要となる学習ではなく、感覚的に学ぶことができます。


PCにあまり触れたことのない、小学校低学年のお子さまでも、「Scratch」というビジュアルプログラミング言語や、プログラミング学習ツールを使って、マウス操作で視覚的にプログラミングが学習できます。


参考に、小学校プログラミング教育の学習事例を紹介いたします。


     <小学校5年生 算数「正多角形をプログラミングで描く」>


  引用:Scratch 正多角形をプログラムを使ってかく - 文部科学省


小学校の学習活動の中で、このような問題が出てきます。


正多角形には、以下のような性質があります。

1. 辺の長さが全て等しい、

2. 角の大きさが全て等しい

3. 円に内接する

4. 中心角の大きさが全て等しい


正多角形の性質を踏まえ、「どのように指示すれば、意図した図形が仕上がるか」を考えていきます。その考えを、ビジュアルプログラミング言語などの学習ツールを用いて、表現していきます。


子どもが自分で考えながら、プログラミング的思考を育むプログラミング教育が、各教科で取り入れられています。



まとめ

いかがだったでしょうか。小学校プログラミング教育必修化の理解は、深まりましたか?


プログラミング教育の重要性は、世界中の国々で叫ばれています。アメリカなどの先進国だけでなく、ベトナムなど新興国でも、STEM(科学・技術・工学・数学の教育分野)に特化した、教育システムが確立されています。


プログラミング教育は、グローバルスタンダードになりつつありますが、諸外国と比べ、日本のプログラミング教育水準は、低いのが現状です。


今後、ますますITが浸透し、人材のグローバル化が進む社会の中で、お子さまが将来活躍できる人材になるため、プログラミングを学ぶことは非常に重要です。


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